「チープカシオの電池交換方法(F-91W,F-84W,A158Wシリーズ)」という記事でご紹介した、F-91WG-9という、海外モデルのチープカシオ。
ある日、使おうと取り出してみると、なんと時計バンドがばらばらになって切れているではありませんか。
このベルトはポリウレタン製のため、おそらく加水分解しているものだと思います。
というわけで、今回はベルトをナイロンでできた時計用ベルトNATOベルト( NATOストラップ)に交換しましたので、誰でもできるようにその手順をご紹介します。
まずは元のベルトを取り外す
ベルトを交換するためには、まず現在ついているベルトを取り外す必要があります。そのために、本体にベルトを止めている棒(バネ棒)を外します。通常のバネ棒は、その名の通り、バネのようになっている棒を押し下げることで取り外せますが、F-91Wシリーズのバネ棒は特殊で、ただの棒が刺さっているだけです。
特殊といっても外し方は簡単で、バンド裏面にある矢印の方向に従って、細いピンでバネ棒を押すと反対側から出てきます(次画像参照)。
なお、バネ棒を再度入れるときは、抜く時の反対側からでないと入りません(抜く時も矢印方向にしか動かない)。ベルトを交換すると矢印は無くなってしまうので、どちらから入れるか忘れないようにしましょう。正しい抜く方向は正面(文字盤)の右から左です。
ちなみに、おなじポリウレタンバンドのF-84W,F-105Wも同様の外し方で可能なようです。またA158WやMQ-24は一般的な内側のバネを下げる方式ですので、ピンはいらず、マイナスドライバーなどでバネを押し下げましょう。
バネ棒を抜くのには、HTCのスマホについていたSIMカード取り出し用のピンを使いました。
場合によっては固着して簡単には出てこないことがあるようです。そのような場合や、適当なピンが無い場合は下記のような専用工具を購入しましょう。
交換するベルトを準備
今回は交換用に100均ダイソーのNATOベルトを購入しました。税抜き100円。ザ・チープ。
ちなみにダイソーには上記の柄以外にも下記のボーダー柄の時計ベルトが売っていました。
ダイソーのNATOベルトは太さが20mm。一方時計のベルト幅(ラグ幅)は18mmです。このままではベルトが入らないので、ベルトのほうを18mmに加工してやる必要があります。
「加工とかめんどくさい」という方は、下記のような18mmのベルトを買えばそのままつけることができます。
ベルトを加工して18mmにする
ベルトの上に時計の本体を置いて、加工する場所(バネ棒の下に通らせる場所)の位置を決めます。ここで位置を間違えると変な場所に本体が来ることになるので重要です。必ず一回腕に巻いて確認しましょう。本体を取り付けるのは長いほうのストラップです。
目印はどうせバネ棒で隠れて見えなくなるので残っても気にしないでいいと思います。今回は、適当に赤ボールペンで印をつけました(チープ思考)。
目印を付けた位置で、左右2か所×上下2か所、計4か所をカットします。カットする深さは左右1mmくらいずつで20mm-2mmで18mmになるようにします。カットが深すぎると本体がぐらつき、浅すぎると本体にはまりません。浅い分にはやり直しできるので慎重にカットしましょう。
今回は正三角形で切ってしまいましたが、時計本体の外側部分をベルトに対して垂直に切った形の、直角三角形にカットほうが表側に加工の跡が目立たないと思います。
カットした後は、ほつれ防止のためにライターで炙ります。ライターの炎は徐々に近づけるようにして熱で溶かすようにしてください。直接炎を当てると燃えてしまうので近づけすぎないようにしてください。火を使うので、いざという時に備えて水などの用意を忘れずに。
ライターで炙ると、毛羽立っていた部分のナイロンが溶けて固まりほつれにくくなります。
「ライターで炙るとか怖い」という方は、下記のような18mmのベルトを買えばそのままつけることができます。
本体にベルトを装着
裏返した本体の上にベルトを置き、その上からバネ棒の先の細くなっているほうを先端にして本体の穴に通します。バネ棒を入れる向きは抜いた時の反対方向です。
この作業、ベルトの厚みがバネ棒と本体の隙間ぎりぎりで、繊維が引っかかってしまうため結構難しいです。コツはないです。入るまで入れるだけです。頑張ってください。
無事に上下2本とも通すことができれば、完成です。
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[…] チープカシオのベルト交換方法(F-91W,F-84W,F-105W,A158W,MQ-24シリーズ)チープカシオのNATOベルトへの交換方法をわかりやすく解説www.shugei.info2019.10.15 […]